軽自動車の車検について

1973年より、これまでなかった軽自動車の車検が義務付けられることとなりました。
検査の内容は、普通の4輪自動車とそれほど差は見られません。
有効期限も、新車購入時は3年に1度、それ以外は2年に1度と同様で、必要書類もほど同じだといえるでしょう。
ではこの2つの車種による検査の違いはというと、車検を受ける場所と、検査ラインでの順番という2点が挙げられます。

まず検査を受ける場所についてですが、軽自動車以外の4輪自動車の場合、陸運局の自動車検査登録事務所で受けることなります。
しかし軽自動車は、軽自動車検査協会で検査を受けることが決められています。
この2つの場所は同じ敷地内にあるわけではなく、住所なども全く違うので、事前に場所の確認や車検の予約をする必要があります。

次に検査ラインでの順番の違いですが、普通の4輪自動車の場合、「同一性の確認・外観検査、サイドスリップ検査、スピードメーター検査・ヘッドライト検査・ブレーキ検査、排ガス検査、下回り検査」の順番で検査を受けていくのが一般的です。
しかしながら軽自動車の場合には、排ガス検査を最初の方に受けることとなり、具体的には「同一性の確認・外観検査、排ガス検査、サイドスリップ検査、スピードメーター検査・ヘッドライト検査・ブレーキ検査、下回り検査」の順番で検査を受けるのが一般的です。

この検査において、軽自動車と普通の4輪自動車の違いは、とくに下回り検査に見られます。
普通車の場合、真ん中が空洞となっているところに車を乗せて、検査官が階下でその穴を見上げながら下回りのチェックをしていきます。
しかし軽自動車の下回り検査では、車体重量が軽いということもあって、車自体をリフトなどでその場で持ち上げることで、下回りの検査を行います。