車検にかかる期間

車検とは、4輪自動車が法律で定められた保安基準をクリアしているかどうかの検査をすることですが、これまではその検査に掛かる期間は、2日から3日と長時間に及んでいました。
しかしながら最近では、30分から1時間程度で済ませられる非常にスピーディーな車検が多くなっています。

一般的な工程としては、まずは整備工場やディーラーなどで24ヶ月法定点検を行なって、そこで何かしらの不具合が見つかれば、それに適した整備を行います。
その検査で問題がなければ、その4輪自動車は法律で義務付けられた保安基準を満たしていると証明する適合標章が発行されます。
その後、新しい車検証とステッカーは陸運局で発行してもらう必要があるため、後日自宅に郵送してもらうか、車検を受けた場所まで取りに行く必要があります。

このような手順を踏んでいるために、これまでは全工程を終わらせるのに2日以上掛かることが多かったというわけです。
では、現在30分から1時間程度で済ますことができるのは何故なのか。
その理由としては、複数人のメカニックによる作業の効率化が挙げられるでしょう。

24ヶ月法定点検には56のチェック項目がありますが、1台の4輪自動車に対して、複数人のメカニックがエンジンルームのみ、足回りのみと点検する箇所を限定することで、同時に行うことができるようになります。
これにより点検だけならば、1台の車でおよそ15分程度、その後にテスターによる検査も5分程度で終わらせることができるのです。
またその後に発行される適合標章は、仮車検証とも呼ばれており、陸運局に正式の車検証を発行してもらう前でも公道を走ることが可能となっています。
こういったことから、以前のように時間を掛けることなく済ますことができるというわけです。